50周年記念事業を成功させよう!

《募金へのご協力のお願い》


商友会 会長 高橋和利

すでにご高承のことと思いますが、大阪市立大学商学部は来年(平成11年)に創立50周年を迎えることになり、商学部の先生方が中心になって記念事業を企画し、鋭意取り組んでおります。

商友会としては、50周年を契機に商学部がますます発展していくよう念願し、記念事業を成功させるために物心両面から支援していく決意であります。

昨年12月から募金活動が開始され、多くの方々からご寄付をいただき深く感謝しております。しかしながら現時点では目標額の3000万円に対して4分の1という状況で、また商学部の先生方が醸出された220万円についても事業活動の経責が嵩み既に支出されるなど、このままでは記念事業の実行に支障をきたす恐れさえあります。

商学部卒業生8000余名の皆様が現在の状況をご理解いただき、母校・商学部への熱き思いを結集して、格投のご支援こ協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。


商友会の経過

平成9年9月3日 設立準備会
         大阪市大文化交流センター
    9月13日 設立代表世話人会
         大阪市大学術情報総合センター
    10月18日 設立発起人総会(商友会発足)
         大阪市教職員互助組合厚生施設『阪南パラドーム』
    12月   第1次募金協力依頼
平成10年5月13日 『商学部50年の歩み』第1回編集委員会(商友会委員11名)
         大阪市大文化交流センター
    5月23日 50年記念事業事業準備企画『21世紀の商学部に望む』(共催)
         (講師 商友会2名)
         大阪市大学術情報総合センター
    6月26日 新入生歓迎企画 講演会 正規の授業
         (授業の講師 商友会2名)
         歓迎会  会長あいさつ
    7月   策2次募金協力依頼


商学部創立50周年記念準備企画・紙上講演会

『21世紀の商学部に望む』


(株)近鉄百貨店副社長・昭和32年卒業 江並一嘉

今日は、「21世紀の商学部に望む」というテーマで、いくつかのエピソードを交えながら、その中で私が日頃考えていることを問題点としてとりあげ、自分の意見をお話したいと思います。

まず、次の5つを問題点として指摘しておきたいと思います。

(1)この4月から経済学郡で近鉄講座を開講していますが、第1回に「大阪市と大阪市立大学とのかかわり」をテーマに、磯村隆文大阪市長が講義をされました。そのなかで大阪商科大学建学の精神として、当時の関一市長が「国立大学のコピーであってはならない」「市民の立場に立った実学を講義する」と主張されたことに触れられ、聴く人を感激きせる名講義でした。当社には商学部卒業者が多いのですが、このような講座が商学部で行われなかったことが誠に残念です。原因は商学部に内在する保守性にあるのではないでしょうか。商学部は経済学部に遅れをとったと言われても仕方がないと思います。

(2)今、企業はさまざまな問題を抱えていますが、それに的確に対応できる企業内組織あるいはそれについて相談できるところがありません。商学部にきても解説はしていただけるかもしれませんが、解決まではいかないでしょう。つまり、商学部はあまり実業に役に立っていないのではないかということです。

(3)三商大といわれていますが、大阪市立大学商学部は一流大学の座から落ちているのではないでしようか。その現状をもっと認識すべきではないでしょうか。

(4)日本的経営の破綻といわれていますが、これまでの経営で社内プロはできますが、外部に通用する本当のプロはなかなか養成できません。そのために「利権」「談合」「賄賂」などの横道にそれてしまい、同業者間でしか通用しない者がプロと呼ばれているのが現状です。経営のプロが不在のままでは、構造的な変化に対応できません。その解決のためにも、ケーススタディで実践を学ぶビジネススクールを設立する必要があります。激しい時代の変化の中でムービンク・ターゲット(動的目標)をとらえるためにも、競争社会のなかでその変化に対応していくためにも、ビジネスプロを育成するビジネススクールの設立が望まれます。

(5)当社においても中国の百貨店からの指導依頼、M&A、人事制度の変革など日々多様な問題が発生して、組織が十分に対応できない部分がますます多くなってきています。商学部は何事にも相談できるビジネスの「駆け込み寺」であって欲しいと念願します。

以上、問題点を指摘してきましたが、自説を展開する前に、関西経済同友会の社会教育改革委員会から出された提言に触れておきたいと思います。そこでは、大学に対する希望として、a.多様な入学試験の実施、b.努力しなければ卒業できない大学、c.インターンシップ制度、が指摘されています。また企業に対しては、大学にどのような人間が必要なのか、どのような基準で採用しているかなどの採用基準に関する情報開示をおこなうように提言しています。ついでながら、同委員会でおこなわれた竹中平蔵氏(慶應大学)の講演で、日本の教育は「安かろう、悪かろう」になっていることが指摘されていました。

また、よく日本の大学生は勉強しないと言われていますが、それはとりもなおさず、大学の先生が勉強しなくてもよいということを意味しているのだそうです。(これは竹中先生がおっしゃっていることですのでお間違いなく。)

最後に私の意見を申しあげます。まず、これからの大学は開かれた大学として、特に中小企業の町の大阪で、地域ネットワーク型の産学協同の核としての役割を果してほしいと思います。近年アメリカンスタンダードがグローバル・スタンタードになっている現実があります。経営の分野でも『エクセレント・カンパニー』『リ・エンジニアリング革命』『コア・コンビタンス』など、アメリカ型の数多くの啓発書が出版されています。また、『多文化世界』という本の中で、大学教育をドイツ型とイギリス・アメリカ型に分けるとすると、ドイツ型は教師はすべての正解を知っている専門家で、教祖的な難解な文章を書く、イギリス・アメリカ型は教師にもわからないことがあると、「自分にもわからない」と素直に述べ、自由な討論をおこなうと紹介されています。これからの方向は、学問もドイツ型ではなく、イギリス・アメリカ型でやって欲しいと思います。その過程では英語が必須条件となっていくでしょう。

さらに、ぜひ、経営のプロを育成するビジネススクールをつくっていただきたい。ビジネススクールでは社会人再教育とアジアの大学との交流、特に日本企業・アジア企業のケーススタディを中心とします。それをつくるにあたっては、豊富な知識と企画力のあるリーダーと資金力が必要です。すなわち、「人」「金」を確保することが大切です。その実現のために、大阪市議会への働きかけも必要でしょう。また、若干飛躍するようですが、将来の発展のためには大阪市立大学の民有化、プライベート・セクター化の視点を持つことも考えられます。

(平成10年5月23日におこなわれた特別講演会記録をまとめたものです。)


商友会の皆様へ


商学部長 加藤邦興

このたび商学部の卒業生によって商友会が結成されましたことは、商学部の現職教員にとりましても大変に心強いことであります。商学部は来年で学部創立50周年を迎える大事な時期にきており、記念行事を開催するだけでなく、この節目を学部のさらなる発展の機会にしていきたいと考えております。皆様方の物心両面からのご支援をたまわりたくよろしくお願いいたします。


◆◆◆◆ 私の意見 ◆◆◆◆

椿本興業(株)常勤監査役

今井昭雄(昭和31年卒業)

商学部卒業生の皆さん、商友会に結集を!

 商学部卒業生の皆さん、久しく杉本町キャンパスに御無沙汰ではないでしようか、一度御訪ね下さい。
 緑いっぱいの素晴らしいキャンパスとなっています。JRの駅名「杉本町」にも(大阪市立大学前)と附記が入りました。東洋一の学術情報総合センターでは後輩が21世紀での活躍をめさして勉学に取り組んでいます。
 120年の伝統をふまえての商学部の更なる発展はこれからです。それには物心両面での大きな応援が必要です。
 商学部50周年を迎え、母校への結びつきを再認し、卒業生全員が商友会活動への結集と募金応募を今すぐ実行しようではありませんか。



松下電工(株)顧問
サンクス(株)取締役社長

稲田 大昭(昭和31年卒業)

商学部卒業生の皆様に
−商学部創立50周年記念行事を盛大に−

 平成11年に大阪市大南学郡創立50周年を迎え記念事業の準備が着々と進められている。
 既に商学部卒業生の会として「商友会」が発足し、これが最初の一大事業である。
 ところが関係者より、他学部の盛り上がりに比べ、商学部は今一つとの嘆きを聞く。(他学部も同様の事葉を計画)
 商学部は、古くは明治13年に設立された大阪商業講習所の流れを汲み、大阪商科大学を母体として、昭和24年に発定した言わば大阪市大の核たる学部で古き歴史とよき伝統を引継ぎ伝えていく責任がある。
 その意味でも商学部の記念事業は他学郡よりも盛大に内容豊かなものであって欲しい。
 現在記念事業資金の募金活動が行われているが、積極的に協力して記念事業を盛大に開催し商学部卒業生のパワーを示そうではありませんか。



オリックス(株)
大阪営業准進部 営業推進役

井上 知三(昭和37年卒業)

同窓会の目的(一私見)

 昔なつかしい友達に会う、ゼミやクラフや同期の集りでは、肩書の付いていなかった当時の面々と、昔話に花を咲かせるのが同窓会の最大の楽しみです。でもそれだけではない一面もちゃんと持ち合わせています。
 同窓会としてある程度の資金を持っていれば、在校生に応援の手をさしのべて、将来の同窓生のため、すなわち同窓会のために役立つ行動がとれる様になります。2年前私の卒業した高校の100周年行事に協力した時の事です。募金の−部を在校生のために役立てようとの考えから、近隣6ヶ国の高校生を招待する行事に同窓会が資金援助を行いました。今後も継続して高校生の招待や派運を続ける予定です。
 さて商友会設立の際、諸先輩方から、商大時代からの輝かしい伝統や実績が、最近では色あせて来ているのではなかろうか、との意見か多く聞かれました。同窓会か大学や先生方に協力して大阪市立大学商学部の名声、ひいては商友会の名声を高める方策についての意見交換を活発にしようと云う事に至りました。
 大学の格付けは、研究水準の高さと同時に、学生の就職先の質に大いに関係しているのではないでしようか。有力企業の指定校からはずされないうちに、卒業生として打つ手はないのでしょうか。ゼミの先生方に中心になっていただいて、卒業生のいる会社と学生とのパイプ作りをしていただく。商友会は、その活動のコンセンサス作りと多少の活動資金援助を行い、関係のあるOBはボランティアとして協力していただければ、実社会の情報が学生達に豊富に伝わり、商学部卒の就旅先の全体的なレベルアップにつながる事でしょう。
 商友会の今後の活動に大いに期待して記念事業の募金への積極的御協力をお願い申し上げます。



家具のやおもく 代表取締役社長

嶋野 義夫(昭和49年卒業)

半世紀と、4半世紀

 在学中にやり残したこと、卒業後四半世紀経った今も残念に思い続けている事が一つだけある。
 普通、学生時代にやり残した事といえば、恋愛、クラフ活動、勉学…等が通り相場だろうが、私の場合は少し違っていた。
 昭和45年夏(当時3回生)、日本は大阪万博のあとに巻き起こった世界の民芸品ブームの中にあった。私はこのブームに日をつけ、民芸品の輸入会社をつくろうと、商学部の先生にアドバイスをもらい、同級生に出資を募って、その設立をはかろうとした。つまり、授業で習いたての、商法『株式会社の設立』の実践である。
 しかし、この計画は心ならすも中断する。当時、私の「世界の民芸品」をさがし求める旅は印度一周からさらに東へ延びて、パプアニューギニアに及んでいたが、現地部族間の抗争にでくわし、部落に長期滞在となったためである。
 その後、家業の家具小売店3店舗を運営しながら、スペインに現地法人「ガウディやおもくスペイン」を設立したのが10年前、「ヨーロッパのアンティークを世界中に」のモットーのもと、目下奮闘中である。
 この度、商学部創立半世紀を記念して『商友会』の発会となった。その主旨は現役教授を中心とした大学側と、卒業生が直接結びついて、物心両面の協力体制を構築し、大学を社会へひっぱり出していこうとすることにある。このことは私に往時(輸入会社のこと)を思い出させる。
 昨今、∃一口ッパユニオン(スペインを含む)の統合が押し進められる中、私のささやかなヨーロッパでの企業活動について、是非とも商友会の皆さまに、再びアドバイスを得、業績の飛躍的な伸展を望むものであります。



公認会計士

柴田 洋(昭和57年卒業)

商学部50周年に望むこと

 商学部は、伝統ある大阪商大の源流だから、市大改革の中心になってほしい。
 現状の市大は、公立大学のトッフを目指すのか、日本の大学のトップを目指すのかのポリシーが明確でない。看板学部もなければ、看板教授もいない。
 阪大が大阪府に働きかけて、阪大前までモノレールを引いたのに、市大は地下鉄・御堂前線を市大前までひつぱっていない。我孫子の操車場の支線があるため、それを使えば大学の下に地下鉄の駅を作る事は可能だ。小さい事を言えば、JR杉本町の駅名がいつまでたっても、市大前にならない。
 メジャーになるための努力をしていない。メジャーになるためには、偏差値を上げる必要もあるが、ポリシーがないので上がらない。
 私は、商学部なら公認会計士専門コースを設けるとか、米国公認会計士のコースを作って英文会計・国際税務に強い人材を輩出するとか、何か目玉がないとダメだと思う。
 商学部50周年を機に、商学部がまず改革の第一歩を印す事を望んでいる。


記念事業の概要と実施スケジュール

1.準備企画

さる5月23日(土)大阪市立大学学術情報総合センターにおいて「21世紀の商学部に望む」と題して特別講演会が開かれました。高橋和利氏(商友会会長:(株)オフト高橋社長:昭和28年卒)・江並一嘉氏((株)近鉄百貨店副社長:昭和32年卒)の講演の後、きまざまな意見交換がおこなわれました。特別講演会の後、同センター内「ウィステリア」において懇親パーティが開かれました。

また、6月26日(金)には商友会の後援で新入生歓迎の講演会と歓迎会が開かれました。「先輩からの熱きメッセージ」と題し、遠藤尚雄氏(国際教育研究所社長:昭和28年卒)・牧美喜男氏(朝日監査法人代表社員:昭和48年卒)にお話しいただきました。講演会の後、田中記念館展示ロビーにおいて歓迎会が開かれました。

来る10月には、大阪市立大学文化交流センターにおきまして、「いま日本企業に求められていること」と題する10月商学部講座が開かれます。激変する環境と共生しながら、日本企業の進むべき道を考えます。

今後も創立50周年記念事業に向けて、商学部卒業生の皆様、現役学生、市民を対象にした企画を考えていきたいと思いますので、御参加・御協力をお願いいたします。

2.記念事業

1)商学部・経済学部合同企画

(1)国際学術シンポジウム

商学部・経済学郡の創立50周年を記念して、両学部が合同で国際シンポジウムを開催します。現在、企画は人選の段階に入っています。

 テーマ:「21世紀システム」と日本企業
       −世界ビジネス戦略の行方−
 日 程:1999年10月9日(土)〜11日(月:振替休日)
 会 場:大阪国際交流センター(上本町)
 予 算:2,200万円
 第1日目(10月9日):ビジネスの現場からの考察
 「午前の部」開会の辞:磯村隆文大阪市長
 基調講演1:「21世紀の世界経済と“信頼”」(仮題)
        フランシス・フクヤマ氏
        (ジョージメイリン大学)
 基調講演2:「21世紀の経営ビジョン」
        高原慶一朗氏
        (ユニチャーム社長・昭和28年商卒)
        渡利 陽氏
        (ニチメン社長・昭和29年経卒)
 「午後の部」パネルディスカッション
       「21世紀のビジネス戦略」

企業関係者数名から経験を語っていただきます。海外で活躍中の卒業生も予定し、また海外からの招待学者数名を討論者として予定しています。

 商学部・経済学部合同記念祝賀パーティー
 第2日目(10日):国際学術シンポジウム分科会
  分科会(1)「EU通貨統合と21世紀の世界経済」
  分科会(2)「21世紀システムと企業経営」
 第3日目(11日)
  分科会(3)「アジア経済の危機と企業改革の行方」
  分科会(4)「21世紀の環境システムと企業」

2)商学部事業企画

(1)「産業経営21世紀のビジョン」
 「大阪の産業構造 一遇去・現在・末釆−」をテーマにした研究者・実務家・大学院生による共同研究であり、21世紀のあるべき姿をシンポジウムや刊行物により提示する予定です。

(2)「商学・経営学教育のビジョン」
 商学部における商学・経営学教育の在り方について検討します。

(3)記念誌「商学部50年の歩み」の刊行
 教員と卒業生の合同編集委員会を設置し、編集委員会が開催されました。肩の凝らない、読みやすい記念誌を目指し、写真や原稿を広く集めていく予定です。

(4)『経営研究』・『CORE』特集号の刊行
 商学部雑誌である『経営研究』、学生向けコミュニケーション雑誌『CORE』の特集号を刊行する予定です。とくに『CORE』ではOB訪問によるインタビューを中心にまとめたいと考えています。


商学部創立50周年記念誌に投稿して下さい!

記念誌は商学部創設から現在に至る50年間を、教育等に携わった先生方や有意義な学生生活を送った卒業生の皆様方から、さまざまな思い出を募り、一大学の正史では埋め切れない事実を誌面で綴り、楽しく読める回想記にまとめたいと考えております。

(対 象)昭和24年以降商学部に在籍した教職員、第1回卒業生(昭和28年卒)
     から現在までの卒業生
(内 容)ゼミを中心とした勉学、先生方との交流などとその周辺です
(原 稿)600字程度、ワープロ大歓迎 締切は平成10年9月末
     (原稿の採否、加筆・削除は編集委員会に一任させていただきます)
(写 真)投稿者の顔写真と記事内容に関係ある写真を是非ご提出下さい
     (後日返却します)
(提出先)〒558−8585 大阪市住吉区杉本3−3−138
     大阪市立大学商学部創立50周年記念事業実行委員会
     記念誌編集委員会 電話 06-6605-2200 FAX 06-6605-2244