商学部の新しい飛躍に向けて
−創立50周年事業を成功させよう−


商友会 顧問 高原慶一朗

大阪市立大学商学部は、平成11年に創立50周年を迎えます。私は卒業生の一人として大きな誇りと喜びを感じるものであります。大阪商業講習所に始まり高等商業から商科大学を経て市大商学部につながる輝かしい歴史と伝統は、50年を一節として新たな第一歩を踏み出そうとしております。21世紀を担う若人の学舎として、又グローバル時代をリードする学問の府として本学への期待は誠に大きなものがあります。記念事業は、先生方と関係者のご努力で盛り沢山のすばらしい企画が組まれると聞いております。私達も商友会として力を結集し、是非ともこの事業を成功させようではありませんか。そして母校のさらなる飛躍のために声援を送ろうではありませんか。会員の皆様のご理解とご協力を切にお願い申し上げる次第であります。


商友会総会の開催について


本館正門前の通りから学情センターを望む

 記念すペき創立50周年を来年にひかえ、商学部が21世紀に向けてさらなる発展を遂げるよう、大きな期待が寄せられています。
 商友会におきましても、50周年記念事業が実り多い成果を収められますよう支撞いたしております。
 この時機において、商友会々員の皆様が母校・商学部への熱き思いを語り合い、記念事業を成功させるために結束を固めたいと考えます。
 皆様お誘いあわせのうえ、多数ご参加下さい。

◇商友会総会・パーティー◇

日持 平成10年12月12日(土)
   午後3時〜5時
場所 大阪市立大学 本館講堂
会費 5,000円
出欠 ご出席される方は同封のはがき
   でご返事下さい。


商学部の近況

−進む教育改革と商学部棟の充実を中心として−

 商友会では、現在の商学部の姿を皆様に逐次ご紹介していく予定にしておりますが、今回は最初ということで、近況を総括して報告させて項きます。

【進む教育改革】

大学の根幹をなす講義形態ですが、戦後の教育課程改革以降続いてきた教養部が平成5年をもって廃止され、代わりに該当科目を講義する全学共通科目が設けられるとともに、一年次から積極的に専門科目が受講できるようになりました。ゼミも1年次からプロゼミと名付けられた入門ゼミが開始され、2年次後期には教員を特定する本格的なゼミが課せられるようになりました。さらに講義期間を通年期から半期とするセメスター制が採用され、多様な講義が提供できるようになりました。このように様々な制度改革が進行しつつありますが、学生達は受験競争から解放されて青春を謳歌することに懸命ですし、教員は文部省指導の制度改革に振り回されているというのが現状で、効果を冷静に検証できるのは数年先になりそうです。

【益々盛んな研究活動】

研究活動を象徴する学会活動ですが、近年では、昨年度、オフィス・オートメーション学会全国大会、今年度はAPIRA(アジア太平洋学際的合計研究コンファレンス)、金融学会全団大全など全国規模、世界規模の学会だけでなく、各種学会の分科会を毎月のように主催し、学問の中心としての地位を継続しております。特に全国規模の大全では実務界に籍をおく卒業生の皆様にもご協力を仰ぎましたが、このような機会は産学共同を推進する上での動機付けにもなったと感じています。学生達もその運営には参加しますので、自分達の先生と実務界の諸先輩の真剣な意見を開く良い機会となっているようです。

【商学部棟の充実】

現在の商学部棟の建物は昭和51年に建て替えられたものです。オイルショックのあおりで当初の計画を縮小しての建物のために学内では最も手狭で本来ならば拡充を望むところですが、緊縮財政下、それも当分望み薄です。そのような状況下にあっても孤軍奮闘してなんとか時代の要請に合わせるべく整備を計画しております。目玉として、専門課程向け情報教育教室の設置と商大記念室の充実です。前者は、次世代を担う商学部の学生たるものコンピュータなど当たり前に使えなくてはいけないとの趣旨の下、25台のネットワーク化されたパソコンを設置して、ゼミなどで積極的に利用してもらおうというものです。公立大学の情報教育は予算や人事的制約があって遅れがちでなんとかここまでたどり着けたというのが現状です。後者は今まで会議室と併用していて実質的には名前だけの存在であった商大の記念室を独立させ、誰にもその存在がわかるようにしようというものです。商友会の皆様には少し時間の余裕があれば訪れて項いて、学生時代を思い返したり、OB&OG会の計画をたてて頂いたり、現在の学部状況を垣間見られるような親しみやすい部屋にしようと計画しています。また在校生に向かっては商学部の伝統を意識してもらいたいとの願いをこめたものです。

【学生の進路】

学部学生の就職状況ですが、昨今の経済環境の悪化を受けて順風満帆とは行きませんが、卒業生の方々のご活躍に支えられて各分野に学生を送り出すことができております。平成9年度は377社からの募集があり、希望者の100%が就職しております。大学院の状況ですが、社会人入学の制度(修士課程)を設けて以来、順調に学生数は伸び、入学者数は平成8年度(一般3人、留学生4人、社会人2人)、平成9年度(一般7人、留学生10人、社会人4人)、平成10年度(一般6人、留学生9人、社会人3人)となって増加傾向にあり、今後の新たな対応を考えなくてはならない時期にきております。

以上のような状況下にある商学部ですが、今まさに戦後の教育体制の見直しの時期にあたっており、夜遅くまで会議を続けながら教職員一丸となって様々な取り組みをしております。皆様方の積極的なご意見をお待ちするとともに、機会がありましたら是非とも学舎を訪れて項ければ幸いです。

50周年記念 実行委員会
      広報担当チーフ 太田雅晴教授 記


ル・アーブル大学国際学部と商学部の学生交流で来日した
4名が児玉学長を表敬訪問。秋には商学部から4名を派遣。


商友会の経緯

平成9年

 9月3日 設立準備会
      大阪市大文化交流センター

 9月13日 設立代表世話人会
      大阪市大学術情報総合センター

 10月18日 設立発起人総会(商友会発足)
      大阪市教職員互助組合『阪南パラドーム』

商友会設立発起人総会(H9.10.18)
 11月25日 商友会正副会長会       大阪市大文化交流センター  12月   第1次募金協力依頼 平成10年  2月3日 商友会・経友会会長会       大阪市大文化交流センター  5月8日 商友会正副会長会       大阪市大文化交流センター  5月13日 『商学部50年の歩み』第1回編集委員会       (商友会委員11名)       大阪市大文化交流センター  5用23日 『商学部50年の歩み』編集委員会       大阪市大学術情報総合センター   同   50周年記念事業準備企画(商学部と共催)       『21世紀の商学部に望む』       講師 商友会から2名       大阪市大学術情報総合センター  6月26日 新入生歓迎企画(商学部と共催)       授業の講師 商友会から2名       新入生歓迎パーティー       商友会々長挨拶       教室及び田中記念舘  7月   第2次募金協力依頼  8月7日 商友会正副会長会・商友会役員       総会       大阪市大文化交流センター  10月16日 商友会正副会長会       大阪市大文化交流センター  10月29日 商友会東京在住者の集い       (世話人と会長及び商学部教員との懇談会)


商友会役員

顧 問 高原慶一朗(昭和28年卒業)

会 長 高橋 和利(28)

副会長 奥村 晃−(28) 堀江 義彰(29) 松香 恭治(30)
    今井 昭雄(31) 江並 一嘉(32) 井上 博司(33)
    伊奈 健二(34) 安井 吉二(35) 池嶋 豊光(36)
    本田 籠三(37) 新居 周三(38) 西村 好夫(39)

幹 事
(28) 佐野 幸雄    中川  清
(29) 池田  武    志方 邦弘    高宮  浩    田中 一喜
    長岡桂之助    中川 良雄    野上眞三郎    松宮 倫夫
    吉川 順博
(30) 阪原 照夫    蛇川 信弥    杉本  徹
    竹村 賢治
(31) 飯田 修三    伊藤 秀雄    稲田 大昭    木村  滋
    平松 利一    山田 定信
(32) 朝倉 重道    田中 義也
(33) 野元 朝夫    福田 廣儀
(34) 今川  明    土田 武雄    中川 勝義    藤井 吉郎
    松浦 五郎    松田 芳明    村田 治彦    渡部 浩治
(35) 草薙 秀碩    小林 正治    増田 穎治
(36) 倉田 泰次    藤井  徹    谷村  昭
(37) 井上 知三    喜々津高利    澤田  武    森下征太郎
(38) 岩佐 亘純    柳曾 健二
(39) 岡田 恵治    中野 為義
(40) 園田 昌昭    戸奈 常光    福入 昭二    森崎 邦英
(41) 井上  茂    木南 佑−
(42) 坂口棕治朗    中  良紀    平岩 忠邦    全田  昇
    渡辺寿栄夫
(43) 木下 一也
(44) 栗本 友和    杉山 茂身    福本 淳二    安井  永
(45) 岡崎 謙二    佐藤 雄−
(46) 宮崎 邦夫    山本 邦昭
(47) 楠本 政幸    竹内  徹
(49) 嶋野 義夫    高塚  徹
(50) 江崎 幹夫    片岡 保子    崎山 光友    山本 文彦
(51) 橋留 隆志    山田 健雄
(52) 石原 潤−
(53) 和尚 淳三
(55) 村上 剛人
(56) 坂本 裕一
(57) 柴田  洋    宮崎  靖
(58) 柿本  努
(59) 吉田 直彦
(60) 四ノ宮幸治    廣田 雅一
(61) 伊藤 晃市    南出 尋子
(63) 栗山 和之    杉本忠三郎    服部  淳
(平2) 秋元 英孝
(3) 大内 裕司    柳生 利昌
(4) 栗岡 武史
(5) 野辺 豊彦    村松  守
(6) 杉原扶貴子    竹野 修弘
(7) 後田 幸恵    鳥越 義弘
(8) 北村 和彦    辻野 隆生    中井 重徳    林  幸三
    森川 網基    山下 直巳    山本 周平    渡邉 修司
(9) 岩岡 寛隆    野村 正広    樋口 康雄    安原  健
(10) 石丸 雄士    氏川 善文    土居総二郎    平林 信行

監事
    竹山 健二(41)


私の意見

大阪市立大学有恒会 事務局長

奥村晃一(昭和28年卒業)

“今回の記念事業を実のあるものにしよう”

 来年の50周年にはシンポジサムとか講演会等多彩な記念事業が計画されているが、これらは「一過性」のイベントである。
 商友会にとっての記念すべき事業は、商学部が半世紀を迎えて学部教育に改善すべきものは何か、学生生活の変容下、社会が求める人材育成についての新しい施策を考えているか等、あらゆる角度から検討し反省する機会とすべきであると考える。
 現在計画されている「商学・経営学教育のフロンティア」等の時、および卒業生と教員がジックリ意見交換する場で、商学部の将来像について討議が行われる必要がある。計画中の「記念誌」にも全員からの建設的な提言が発表されるよう期待したい。
 何れにしても、予定されている記念行事にとらわれずに、この問題の討議は一回だけでなく何遍も開かれる必要がある。このように商学部の卒業生だからできる具体的提言をする場が商友会でもあります。商友会の活発な行動のためにも「募金」に是非ともご協力をお願いしたい。



(株)ユシュウコープ相談役
(第一勧銀関係全社)

池田 武(昭和29年卒業)

“50周年記念事業に協力を”

 大阪市大に商学部が開設されて来年で50周年を迎えることは、本当におめでたい事であります。商学部が発足した翌年に入学した私にとって誠に感慨深く、終戦後の混乱の中、焼け残りの八幡筋の道仁校合で教養課程をスタートしたのが、ついこの間のように思い出されます。卒業してから今日まで色々な人との出合いのお蔭で、この年まで大きな過ちもなく過ごして来ました。大阪市大で学んだ事も今日という日の大きな要素です。そんな大阪市大も世俗的な地位の低下は卒業生の悩みです。50周年記念事業はその復権の機会でもあります。記念事業の成功は募金活動からであります。卒業生一人一人の協力です。母校のため大いなる協力を励もうではありませんか。



松下電工ハウジング(株)
取締役社長

木村 滋(昭和31年卒業)

“商学部50周年に望む”

 商学部と称して50年、実質的な源流をさかのぼれば100年を超える歴史と伝統があります。大学も企業と同じく栄枯盛衰はありますが、経営の基本を守っていけば道は開けると思います。
 大学の基本は、良い学生を集めて、社会に有用な人材を育てて、これを送り出すことであり、この一点にしぼって考えるべきであります。そのために学生を惹きつけるものは何か、社会に有用な人材とは何か、どうすれば育てられるのか、勉強の動機づけとなるものは何か、等が課題です。50周年記念事業も、商友会活動も、更には21世紀の大阪市立大学のあるべき姿も、上記の基本に沿うものであることが必要でしょう。



大阪経済法科大学教授

伊奈 健二(昭和34年卒業)

“語学力の向上こそが市大商学部発展の試金石”

 新制大学発足から50年、いまや大学教育は大きな転機に差し掛かっている。いまや大規模私学の台頭で市大も一流に留まるか二流に転落するかの瀬戸際にあるように思われる。一流か二流かの判断は社会の評価に依存するが、そのためには早急に学生の語学能力を強化する必要がある。まず入学試験の英語成績に応じてクラス編成を行い、TOEFLなど英語の国際的検定試験を商学部すべての学生に義務づけることである。また専門科目にも外国人講師を導入し、できるだけ英語での講義をふやしていくべきであるし、ゼミでも英字新開等を利用し、米国流のディスカッション方式を取り入れるべきであろう。大学は学生が自主的に勉学する場であるが、現在の状況では特定の科目に限り強制力を発揮しなければ学生の質的向上は望むべくもない。現代の国際化時代においてはコミュニケーションの手段としての語学力(speaking,hearing,Writing)がなければエリートとしての社会的活動もできないし、国際的相互交流、研究もできない。商友会も50周年事業の一環として、できる学生に対しては外国留学の奨学金援助を行なうなど市大商学部の国際化に貫献していかなければならない。市大商学部の国際化こそが市大発展の試金石であると思う。



南海電鉄(株) 取締役人事部長

波辺 寿栄夫(昭和42年卒業)

“商友会結成の報に接して”

 大学を卒業して早くも30年の歳月が流れ、最近では学生時代を思い出すことも少なくなっていた。しかし一昨年有恒会総会の手伝いをし、久しぶりに先輩、後輩の方々と同席する機会に恵まれ、大学の存在や役割の大きさを再認識することとなった。商学部も50周年を迎えるとのことであるが、沈滞している大阪経済の活性化のために卒業生一同が大きな輪となって貢献をしたいものである。商友会結成の報に接し、より多くの仲間が集い関西の経済、社会文化の発展に役立ちたいものである。この機会に今一度青春時代に教えを受けた杉本町キャンパスを思い浮かべ、今日の自分たちの礎を築いてくれた大学に感謝をし、母校への愛を再確認したいものである。



(株)日立製作所
電機システム統括営業本部部長

辰巳 文雄(昭和44年卒業)

“商学部50周年に思うこと”

 50年という時間は決して短くはありません。しかし、時間の長短より重要なことはこの50年間が大学にとって決して平担な道のりではなく、戦後の混乱期をはじめいくつかの厳しい局面に遭遇し、それを乗り切ってきたことだと思います。
 又、50周年を機に商友会という組織が発足しました。この同窓会組織は学部個有のものとして生まれた為、商学部卒業生の手によって育成しなければならないと思います。大切な事は、すべて与えられると考えるのでなく、自分は何をするか、求めるかを考え提案してゆくことだと思います。同窓会の会合の中で、まず、そういう議論をして何を行うか決めてゆけば良いと思います。そうすればたとえ手づくりでも、実質的な同窓会活動ができるものと考えます。


商友会について

商友会会長 高橋 和利

あの素晴らしい有恒合があるのに、なぜ今更商友会が必要なのか? 此の疑問、商学部出身者にとって極めて率直な意見だと思います。

1999年は商学部創設50周年に当たりますが、此の歴史的セレモニーを祝福するという点に関しては、誰方にも異論はないと存じます。此の行事に参画する為に大学の方から依頼があって、大阪在住或いは近県在住の連絡のとりやすい有力な各位が請われて参加する事を了解した訳で、このセレモニーを機会に商学部の独自性を活かして行こうと商友会を発足させることになりました。唯、卒業生の全員に対して伝達が遅延したり、会の趣旨の説明が不充分であった事は申訳ないと思います。此の紙面を借りて改めて御説明申し上げる次第です。

さて私達の市大商学部を卒業生からみて一流大学の名に耽じないかどうかを考えて頂きたいと思います。経済理論が教条主義に限られたものでない事は現今では常識であり、視野を広く持って学習の内容を実学的に捉えなければ私達の商学部の今後の展開は楽しくないと思います。また、在学する諸君にも理論の勉学と同様に実務的学習をすすめてほしいと希っています。大学4年間を遊びの空間と考えている怠惰性を消してほしいと願い、学問の府であると強く認識して貰いたいと思います。同窓の組織は親睦のみを旨として釆ましたが、それだけに終わらせてはいけないとする意見が大きくなって来ました。産学協同もその一つであり、商学部としては有能な卒業生各位が大学の運営に建設的意見を具申する機会を持つべきだと考えます。卒業と同時に母校の学部を忘れてしまうのはどうでしょうか。卒業生の皆様が母校に一層の関心と愛情を抱き、在学の諸君に力を貸して項きたいと考えます。

幸いに大阪商科大学という素晴らしい歴史と実績の後継者である私達には、先達を超える学習姿勢を続けて行くべきは当然であります。新しく学長に就任された児玉教授は温厚篤実でおられますが、心の裡に秘めた覚悟の程は、一日、直接面談の機会に充分に拝聴させて項きました.本学を我国最高の大学に致したいと念じて居られます。その為にも各学部の独自の努力が必要かと存じます。同窓組織の有恒会の優秀さは今更論ずるまでもない事ですが、何分にも規模の大きさの故に各学部の独自性にまで手が届かないのが実情で、その故に来年の50周年記念を契機に意義のある商学部同窓の商友会が結成されたと理解して下されは幸甚だと存じます。

50年経過した今日まで、同窓組織の弱さが卒業生全員の無関心に拍車して釆たと考えるとき、その一人として私ずかしいと思います。此の機会に本邦有数の大学学部にしようではありませんか。商友会は屋上屋を重ねる同窓会ではないと理解して頂き、全員の協力を仰ぎたいと存じます。大阪市立大学商学部は私達商友会全員の履歴の故郷ではありませんか。

最後に創設50周年記念事業に資金面に於いても全員の沢山の力を頂戴致したいと希って居ります。